インドと日本の間で

インドと日本の間で感じるこちらを中心に、つれづれなるままに。

初めての「Karva Chauth(カルワ チョート)」

10月24日 日曜日。

 

ヒンドゥー教の2021年のカレンダーで、

この日は『Karwa Chauth(カルワチョート)』。

インド女性のイベントのような日です。

 

イベント、と言ってもお祈りの日なのですが、

ざっくりいうと、

旦那さんの長寿を祈って既婚女性が断食する日です。

 

なのでインドの女性の多くは(主に北インドでは)

美容院に行ったり、

ネイルサロンに行ったり、

メヘンディをしたり、

サリーを選んだり

と今日のために身だしなみの準備に大忙し。

 

身だしなみを整えて

このお祈りの日を迎えるようです。

 

私はなるべくシンプルな方が好みなので、

前日に自分でのんびりマニュキアを塗ったり、

メヘンディを描いたりして過ごしました。

 

Karva Chauth当日の朝、

起きたら、まずは家族の分のチャイを作り、みんなで飲みます。

(これは毎朝のこと。)

そしてこの、朝一のチャイを飲んだ後から断食スタートです。

 

一息ついてから、みんなで毎朝のルーティン、家の掃除を行います。

そして順番にシャワーを浴びて、

男性陣のためのご飯を作り、

洗濯をしたら、Karva Chauthのお祈りをします。

 

用意するものはこんな感じです。

(写真は撮りそびれたので描いてみました😁)

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Karva Chauthのお祈りで必要なもの。
左に描いた丸い塊は、『ガネーシャ』を現しているそうです。

ママがマントラのようなものを唱えて、

Bajra(バジュラ)を持って円を描く動作を2回行う。

お祈りを終えたら、

この砂糖のお菓子を私とママは、それぞれの部屋に置いておきます。

 

そして、各々好きなように過ごします。

お昼寝してもよし、

勉強してもよし、

動画を見てもよし。

 

私は少し栄養の勉強、

友達と電話、

お昼寝などして過ごしました。

 

夕方頃、チャイタイムがあり、

この時のチャイは飲んでオッケーでした。

 

そして夕飯の準備をして、

男性陣は夕飯です。

今夜のご飯はこんなメニュー。

(この時も写真を撮り忘れたのでイラストで)

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チャパティを揚げたPuri(プーリ)、
ほうれん草とチーズのカレーPalak Paneer(パラクパニール)、
プディングのような仕上がりのHalwa(ハルワ)

本当に毎日手作りで、かつ、

温かいうちに食事を提供するインドのママはすごい!

 

そして、今年は20時08分に月を見ながらお祈りをし、

お祈りを終えたら女性はご飯を食べます。

 

しかし、この日のインドは19時頃に突然の雷雨。

雨は止んでもなかなか月は見えません。

20時、21時、22時と待てど暮らせど

月が見えません。。。

 

今夜はこのまま寝るのかな。。。?と思っていると、

パパがスマホの画面をママに見せ始めました。

インドの他の地域に住む友達から、

月が見えたよ!と連絡と写真が届いたみたいです。

 

そしてその画面を開いたまま、

屋上へ行き、月があるであろう方角に

スマホに映る月をかざし、月に向けてお祈りをします。

 

キッチンに戻り、

それぞれ部屋に飾っておいた砂糖のお菓子をテーブルに置き、

コインをサリーの布で包んで、お菓子の上で円を描くように7周回します。

 

お祈りが終わると、

砂糖のお菓子、Halwa(ハルワ)、お札の3種をプレートに載せて、

パパに渡し、しゃがんでパパの足に触れる。

(この時パパは私の頭の上に手のひらを置く。

インドで『Ashirwaad(アシルワード)』と呼ばれるもので、

目上の方から幸せを与えてもらう意味のあるもの。)

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砂糖のお菓子、Halwa(ハルワ)、お札をワンプレートに。

これでようやく、断食が明けます。

午後22時というとても遅い明けの食事になってしまいましたが、

噛み締めながら、お腹に負担のないようにゆっくりゆっくり食べました。

 

初めてのKarva Chauth。断食。

便通やむくみ、肌の状態などに良い変化を感じ、

体がデトックスされたような実感がありました。

しかも、大切な人が健康に長生きするようお祈り効果も期待できるなんて!

改めて、素敵なイベントだと感じました🤗