インドと日本の間で

インドと日本の間で感じるこちらを中心に、つれづれなるままに。

稽留流産【後編③】

2022年4月16日(土) 姉に電話で伝える

前日、婦人科での内診で、お腹の赤ちゃんの心拍が止まっていると

知らされ、その夜はなかなか寝付けませんでした。

時間だけが過ぎ、気づくと時計は朝4時を表示。

倦怠感を感じ、しばらくはベッドの上でぼーっと過ごしていましたが、

6時半に思い切ってベッドから起き、身支度をしてウォーキングへ。

 

少し肌寒い朝の空気。

 

こんな時は思い切り大好きな合唱曲を歌いたーい

と思って堤防へ向かって歩きましたが、

周囲の目が気になり断念。

 

諦めて川沿いを歩き続けました。

 

昨日たくさん泣いて、

たくさんの女性の経験談や励ましの言葉に勇気をもらって、

自分の中で心の整理がつきつつあったので、

姉だけには伝えておこうと、意を決して電話をかけました。

 

赤ちゃんが動いてない、ということ。

稽留流産であること。

手術で取り出した方が出血のリスクが少ないこと。

もしかしたら、赤ちゃんの心拍がまた聞こえるかもしれないと

希望を持っていること。

子供が生まれたら、一緒に歌を歌いたいこと。

今のところ、流産のことは姉以外には話す気がないこと。

 

いつもと同じ空気で、

私の気持ちをただ聞いて、

受け止めてくれる姉。

かけがえのない存在。

 

姉に話したことで、また少し心の整理ができたように感じた。

 

次回の受診日は3週間後の5月6日(金)。

私の中にきてくれた大切な命。

責任と愛を持って私の力で守りたいと強く思う。

 

そして、

 

この「いのち」は私に経験やスキルを与えてくれた。

 

何事にも怖がりで、臆病で、泣き虫な私に、

 

妊娠初期の大変さ。

妊娠中のメンタルのトレーニング。

妊娠中の運動の仕方。

生まれてきたら子供と何したいかの想像。

女性であることに誇りを持つこと。

 

この「いのち」はそういう気づきを私に与えたくて

私のところにきてくれたのかな、と考える。

 

私はまだ諦めない。

もしかしたら動くかもしれないこの「いのち」を

体の中に感じながら日々を過ごそう。

 

2022年4月17日(日) インド人の友達とビーチヨガ

主人の友達でヨガインストラクターのインド人と

仲間内でビーチヨガをすることに。

 

朝7時〜ビーチヨガをして、

月一回のマルシェを堪能して、

インドカレー屋さんでランチして、

その後、伊豆へ行くことに。

 

車で移動し、到着してまずは温泉へ。

すると、少量の出血をしていることに気づく。

せっかくでしたが、温泉は入らずに退館。

 

その後、友人のペンションへ移動。

この日は、自然に囲まれながら、

ゆっくり休むことが出来ました。

 

この日から1週間、

不思議と、毎日大好きな人と会うことができ、

大好きな人たちからたくさんパワーをもらう日が続きました。

 

2022年4月28日(木) 気づいたら。。。

稽留流産と分かってから、

 

悲しくて、

不安で、

怖くて、

なんとか受け入れて、

 

自分で前向きに進んでいこうと努めていました。

 

でも、気づいてみたら。

 

いつも側にいてくれる大切な人たちが

心の支えになっていました。

 

こんなに温かな人たちに囲まれて私は幸せ。

 

1週間前は落ち込んでいた自分が

驚くほど元気に笑ってる。

 

傷つくのが怖くて

他人のことが信じられなくて

なるべく群れることを避けて生きてきた私でしたが、

そんなことばかりでない、と気づかれてくれた。

 

みんなのお陰でもあり、

宿ってくれたいのちのお陰でもある。

 

私の魂を成長させるための人生。

 

次の人生のために、

 

たくさん学んで、

色んな出逢いをして、

たくさんの気づきを得て、

自分らしい生き方を選んで、

周囲の人たちにHappyを分けられる。

 

そんな人生を築いていこう。

関わる全ての人に感謝の気持ちが溢れる日でした。

 

人は1人では生きていけない。

感謝。

 

2022年4月21日(木) 畑で貧血

畑で作業中、

目の前に黒い点がいくつも見え、

耳が遠くなり、

気持ち悪くなる。

 

数分横になり、帰宅。

 

2022年4月30日(土) 破水のような出血

Zumba中、動き初めて15分経った頃、

膣からバシャーと水が出たような感じがし、トイレに駆け込む。

水のような出血を確認。

 

2022年5月1日(日) 自然排出

昨夜から少量の出血が続く。

 

腹痛が定期的に起き始める。

 

気晴らしに主人とショッピングモールに行くも、

腹痛で何度もトイレに行ったり、

頻繁にベンチで休んだり、

ショッピングがままならなくなる。

 

15時頃。

トイレでナプキンを変えると

1cmくらいの血の塊のようなものが2〜3個ついていた。

 

どんどんと強くなる腹痛に耐えきれなくなり、

帰宅することに。

 

18時頃。

帰宅してすぐにトイレに入ると、

ドゥルンとレバーのようなものがナプキンに。

その後もドゥルン、ドゥルンと、同じような塊が出続ける。

 

一旦お腹の痛みが治まり、ベッドに横になる。

 

かかりつけの病院に電話。

出てきた塊は取っておいた方がいいか確認すると、

「今の状況だとどうすることもできないので、

 取っておかなくて大丈夫です。」と。

「もし体調が悪化するようなら、休日医の日ですが、

 病院に来て大丈夫ですからね。」と言われる。

 

電話を切ると、また痛みが増し、トイレに向かう。

 

お腹の痛みと排出を繰り返すうちに、

だんだんと意識が遠くなるのを感じる。

 

耳がキーンとして遠くなる。

気持ち悪い。

頭がグルグルする。

目の前が真っ白になる。

 

ダイニングの床に横になる。

 

お腹が痛くなり、排出したいけど、

便座に座る力が入らず、

お風呂場に横になる。

 

主人の声が遠くから聞こえる。

救急車を呼んでいる。

救急隊の方と電話越しに話す声。

 

苦しい、怖い、助けて。

 

頭の中はその言葉だけになった。

 

救急隊の方々が来た時も、

力は入らず、

意識は朦朧としていた。

 

救急車でかかりつけの病院へ。

 

救急車の中でも、腹痛と排出は続いた。

 

稽留流産【後編④】へ続く