インドと日本の間で

インドと日本の間で感じるこちらを中心に、つれづれなるままに。

毎月2回!断食の日「Ekadashi(エカダシ)」

ナマステ!今日はとても寒かったですね!

今日のおやつ。手作りハルワ、バルフィ、頂き物のクッキー。

 

 

今日は我が家は10月最初の
「Ekadashi(エカダシ)」の日でした。

 

インド文化に嫁いで2年。

毎月2回、

「明日(今日)はエカダシだよ。お米は食べないでね。」
と言われていましたが、
訳もわからずに言われた通りに過ごしていた私。
 

インドからママと弟が日本に遊びに来てくれたことで、

この、謎のお米を食べちゃいけない日

「Ekadashi(エカダシ)」というイベントについて

少し理解することが出来ました。

 

今日はそんな「Ekadashi(エカダシ)」について理解できた

ほんの一部をご紹介します!

 

断食 or 米・玉ねぎ・にんにくNGな日

インド滞在中も、ママは毎月来るこの日は断食していました。

朝の目覚めのチャイを飲んだ後は水だけで過ごし、

夕方お腹が空いたら、

蒸したじゃがいもにヨーグルトとブラックソルトをかけて

食べたりしていました。

 

興味津々だった私はある日、

翻訳アプリを活用して詳細について教えてもらうことに。

するとママは、

「エカダシの断食をすると、死後の魂が天国にいけるのよ」

ママは閉経後にEkadashiの断食を始めたそうです。

 

なんとなく”なぜ断食しているのか”は理解しましたが、

まだ「?」が頭に残っていました。

疑問は残されたまま、

濃厚なインド滞在期間はあっという間に過ぎていきました。

 

エカダシの謎は解けないまま私は日本へ帰国してきました。

 

ちなみに、ママ以外の断食しない家族は、

米、玉ねぎ、にんにくを避けて食べます。

 

教えてくれたEkadashiの日の大切なこと

「エカダシの日は、神話の動画を観てね。」

毎月2回ずつやってくるこのEkadashi、

実は毎月、違う名前のエカダシなんです。

ちなみに今日は、「パパンクシャ エカダシ(パパンクシャエカダシ)」

それぞれのEkadashiには、必ず神様のエピソードがあります。

このエピソードについて、

①本で読む ②動画で観る

というとてもとても大切なことで、

今日はYouTubeで検索して視聴しました。

 

そもそも「エカダシ(エカダシ)」って?

ヒンドゥー教において非常に重要な日。

この日、ヴィシュヌ神へのお祈りを断食を通して行うことで

すべての願いが叶い、死後は全ての罪から解放されると

信じられています。

 

Papankusha Ekadashi(パパンクシャエカダシ)のお話

「罪から解放されると信じられている断食の日」

昔々、山の上にクロダナというバヘリヤ(*1)が住んでいました。

(*1) バヘリヤ :伝統的なハンターとバードキャッチャーの部族のことで、

鳥の捕獲と蜂蜜の販売を中心に経済活動をする人たち。

 

彼は残忍な性格で、暴力、略奪、飲酒、間違った交際という

罪深い行為に人生を捧げていました。

時が経ち年老いたクロダナは、自分の死を恐れ始め、

今までの自分の罪と悪行から死後のことについて心配し始めました。

過去の罪深い行為を償うために、有名な賢者アンギラに助けを求め、

過去の罪から解放される方法を見つけるようにお願いしました。

賢者はクロダナにパパンクシャエカダシの儀式について説明し、

断食と瞑想を観察しました。

そして、クロダナはヴィシュヌ神の祝福を受け、

過去の全ての悪行から解放されるという結果を達成しました。

それ以来、信者は断食を観察し、過去の罪を問い、

その結果を達成するために儀式を行います。

(参考文献 http://wwwmpanchang.com)

 

伝統を受け継いでいくインド

定期的に興味深い伝統に触れられるインド生活。

(現在は日本に暮らしていますが)

知れば知るほど興味深く面白い。

しかも、必ずどこかで日本と繋がる部分がある。

 

色んな文化に触れたり、

学んだことで、

「人類みなきょうだい」という言葉って

その通りだなと感じます。

 

ただ言語が違うから、お互い知らないだけ。

 

世界中の文化を学んでみると、きっとどの国も繋がる。

 

お互いの違いを尊重しながら、それぞれが自分らしく

生きていけるといいな〜。

 

 

今夜も良い夢を!