インドと日本の間で

インドと日本の間で感じるこちらを中心に、つれづれなるままに。

稽留流産【最終回】

やっと最終回に辿り着けました(汗)

描き始めたら、たくさんの事があり、長くなってしまい

すみません。。。

ここまで読んで頂いた皆さまありがとうございます。

稽留流産の体験談、最終回です。

 

2022年5月1日(日)夜20時頃 救急車でかかりつけの病院へ

 

救急隊の方々の処置のお陰で、無事に

かかりつけの病院に辿り着く事が出来ました。

 

救急車の中で、検温をした時に、39℃の熱があり、

車内はザワついていたようでしたが、

病院でのPCR検査では「陰性」の確認が出来、

無事に処置室へ入る事が出来ました。

 

PCR検査の結果を待っている間は、

急患用の部屋に運ばれ、

ベッドの上でただただ腹痛との闘いでした。

 

身につけている装飾品は全て外さなければならず、

インド人の主人を持つ私の体には、

至る所に装飾品があり、看護師さんが苦戦していたのは、

朦朧としていた中でも記憶にあります。

 

①両手首の両足首の装飾品 計4個

②左手薬指の指輪 2個

③両足人差し指の指輪 2個

④ネックレス 3個

⑤ピアス 2個

 

特に足首のアクセサリーはインドのもので、

外し方も知恵の輪のような作り。

外し方がわからない、と看護師さんに聞かれましたが、

私にもわかりません、主人に聞いてください、としか答えられませんでした。

(その後、なんとか外せたようでした。)

 

外した貴重品は、丁寧にボックスに入れてくださり、

朦朧としている私にまとめて置いておきますからね、と

声をかけてくださいました。

 

何度も貧血のような症状が起きる

 

腹痛は波があり、

腹痛がきては、排出される、の繰り返し。

 

血圧も下がり、意識は朦朧。

 

頭はぐるぐるするし、

気持ちも悪い。

 

貴重品の確認書類にサインが欲しいので、と

声をかけられ、ベッドを起こすが、

ベッドを起こすと目が回り、気持ちが悪くなる。

 

休日当番医のドクターは

まだ移動するのは困難だと判断したようで、

「貧血症状が落ち着いたら処置室に移動しましょう」

としばらく急患用の部屋で待機することに。

 

急患用の部屋のベッドの上で、

数分なのか数時間なのかわかりませんが、

腹痛・排出・めまい・吐き気

と闘い続けました。

 

泣き虫で弱虫な自分が、

側に、隣に、家族がいなくても闘えたことは、

今考えると、すごい事だと感じています。

 

でも。

 

この間、不思議と

家族の空気を感じていました。

 

きっと朦朧としていたからだと思いますが。

 

遠くから、

実家の母の声、父の声、姉の声、

そして、主人の声。

家族の声が聞こえた記憶があります。

 

もちろん、実家の家族は病院には来ていません。

主人も、コロナの関係で、病院の中の処置室には

一切入れませんでした。

 

今思うと、幻聴ってやつでしたね。

 

産婦人科の処置室に移動

 

脈拍や、血圧の状態を確認して、

ドクターが部屋を移動しましょう、と

声をかけてくれる。

産婦人科の診察台へ移動。

 

ゆっくりとベッドから起き上がり、

自分の足で歩き、

いつも赤ちゃんの状態を観察する時に座る診察台に座る。

 

これだけの動作なのに、

起き上がると、目が回り、気持ち悪くなる。

歩くとフラフラして力が出ない。

診察台に座ると、目が回り、気持ち悪くなる。

 

こんな状態で、ドクターもナースも、

ゆっくりと、私の体調を確認しながら応対してくれた。

 

ドクターの処置で、子宮の入り口で滞っていた

内容物を出してもらいましたが、

これがものすごく痛くて、泣きました。

 

でも、外に出た事で、腹痛は落ち着き、

「これで、少し体調が回復したら、今日中に帰宅出来ますよ」

とドクター。

 

しばらくベッドで休み、点滴が全て落ちたことを確認して、

車椅子に乗って、主人の待つ控室へ運んでもらった。

 

力は入らなかったけど、

会計を済ませて、子宮収縮剤を処方され、

タクシーで帰宅。

 

深夜0時過ぎ頃、無事に帰宅して、

我が家のベッドでゆっくりと休みました。

 

最後に

 

今回、このような経験ができた事、

今は、ありがたいと感じています。

 

私は基本的には健康体で、

(特発性血小板減少性紫斑病はありますが、軽症なので)

妊娠・出産って、

誰もがスムーズに経験する事だと勘違いしていました。

 

でも。

今回の事があったからこそ、

世の中には、

お子さんを育てている方々の中には、

実は流産を経験されている方がいる、

という現実を知る事が出来たし、

 

流産ということの

大変さ、辛さ、苦しさはもちろん、

この経験で得られる多くの

気づきを学ぶことが出来ました。

 

なので、今回の経験を綴る事で、

1人でも多くの方の支えに

少しでもなれたら、嬉しいな、と思っています。

 

稽留流産から3ヶ月経とうとしている現在。

6月中旬には1回目の生理。

7月中旬には、2回目の生理を迎えました。

また新しい命が宿ることを願って、

毎日、自分らしく、楽しく過ごすようにしています!

 

最後までご覧頂きありがとうございました!